第2回 集成材って何?
ハウスメーカーやビルダーでは最近集成材が一般的に使われていますよね。 ただ、集成材を採用しているメーカーでは良い所だけを、無垢材を採用しているメーカーでは欠点だけを説明しているところが多いようです。 実際のところどうなんでしょうね。
ここでは集成材とはどのような物なのか説明していきたいと思います。
集成材ってそもそも何者?
集成材とはラミナーと呼ばれる2cm程度にスライスされた木材を接着剤でくっつけて1本の柱や梁の材料としたものです。 無垢の材料に比べ次の長所があります。
- 大きい部材の材料を作ることができる。
- Rなどの変形部材を作ることができる。
- 同じ樹種であれば無垢材よりも1.5倍程度強度がある。
- 無垢材に比べ非常にそりにくい
では、欠点はどうでしょうか。
- 無垢材と比べ実績が少ない
- 満足感がない
- 価格が高い
一般的に無垢材の柱、梁として使用される未乾燥材(グリーン材と呼ばれます)より、実は集成材のほうが一本あたりの価格は高くなります。みなさん知ってました?
集成材の歴史
集成材は1890年代のヨーロッパで発明されました。100年以上前の話です。現存する建物では1927年建築のコペンハーゲン中央駅が最も古い建物だと思います。

コペンハーゲン中央駅内部、集成材を使用して作られた巨大なアーチ
日本では1951年建築の森林記念館で大規模建築物では初めて集成材が使用されました。現在では、住宅や大規模建築物、橋などでも集成材が使用されています。
ちなみに無垢材では大規模建築物を作ることは(強度的に)できません。
なぜハウスメーカーは集成材を採用しているのか?
ハウスメーカーはクレームを極端に嫌います。
無垢の柱は反りますので、当然壁にヒビやそりが出てしまいます。これは無垢の材料を使用する限り避けては通れない問題で、建築を知っているお客様は問題にしないのですが、素人の方はそれを見て欠陥住宅だと決め付ける人が結構いるのです。つまりメーカーとしてはクレームの元となる無垢材は使用せず、そりのない集成材を使用するということになります。
この問題は良質な乾燥木材を使用すれば解決する事ですが、建築コストが20パーセント程度上がってしまうためコスト的に難しい面があります。
ローコストメーカーで無垢材を使用している場合は、質の悪いグリーン材を使用している場合が多いので注意が必要です。
まとめ
今回はページの都合上第3回に続きます。
第3回講座では集成材の仕組みや現場見学でチェックしたい注意点を中心に解説したいと思います。