木造住宅の見積の仕組
延べ床面積と施工面積
皆さんは施工面積という言葉を聴いたことがあるでしょうか?
施工面積とは、延べ床面積にプラスして、バルコニーや玄関ポーチなどを床面積として算入した面積のことをさします。ただ、何を面積に入れるかは業者が決めているので同じ図面でも業者ごとに施工面積はバラバラな値となります。
したがって施工面積とは業者の都合によって作り出された床面積の計算値となります。
延べ床面積は、建築基準法によって定められた計算法によって計算した床面積です。建物の坪数は延べ床面積で計算するのが常識です。
坪単価のカラクリ
ローコスト住宅のチラシではよく坪24万円〜などの非常に興味のそそられるうたい文句が載っていますね。
ところがこの坪単価は延べ床面積ではなく、前述の施工面積で計算されてしまいます。すると30坪の家が35坪〜40坪として計算されてしまいます。
さらに、諸経費や付帯工事が高めに設定されていて結果として坪40万円以上になるように設定されています。
つまり広告の坪単価は客寄せパンダであって、坪単価の根拠がまったくないということになります。 このような見積書をあなたは信用できますか?
値売りと値引き
皆さんは"値売り"という言葉をご存知でしょうか?
値売りとは、多くのハウスメーカー、ビルダー、工務店が用いている手法で、見積金額に予備費を上乗せして見積書を作成する手法のことです。
業者さんによって異なりますが、5%前後乗せているところが多いです。
では、なぜこのような手法を用いるかというと、契約時に値引きを求めるお客様や追加サービスを求めるお客様が非常に多いからです。 つまり、値引きや、サービスを求めても値売りの金額を引いているだけということになります。 つまり業者さんが値引きをしたとしても、値引き後の金額が本当の価格であったりするのです。
では、値売りがされていると見抜くことはできないのでしょうか?
実は意外と簡単に見抜くことができます。
- 1.打ち合わせのときに予算が苦しいふりをしてみる。
- 営業さんから自主的に"お値引きしますよ"の発言が出たら値売りしています。
- 2.○○管理費という見積書の項目があったら要注意
- 本来、管理費というものは諸経費に含まれているものだと思いませんか? 見積書を見て、営業さんがいくらまで値引きできるのか把握する為に、○○管理費という項目が使用されたりします。ただし、すべての業者さんが行っている手法ではありません。
- 3.原価計算サービスの利用
- 本来の正当な請負金額を施主側が知っておくというのは非常に大切です。知っていれば、業者さんの見積書が正当かどうか一発で見抜けます。 お問い合わせはこちら
1番、2番に1つでも該当すれば、値売りをされていると考えてください。その場合はぜひ原価計算サービスをご検討ください。
値引き交渉の際は、値売り分+値引き分の金額を必ず提示することが必要です。
キャンペーンサービスに注意!
各社の折込チラシやホームページを見ると、いろいろお得そうなキャンペーンを謳っていますが、実際はどうなんでしょ?
こんなにあれもこれもサービスして大丈夫なのか、と思ってしまいますが心配不要です。
すべて見積書の金額に隠れて織り込まれています。 つまり、サービスではなく、お金を払って買っているということです。
したがって、サービス品を断っても業者さんの利益になるだけですから、必ず他の物をサービスしてもらうか、金額交渉をしてください。
ただし、決算期の場合は、売り上げを伸ばす為に、サービス品を多くつける場合がよくあるので、この場合はお得だと思います。
着工時期がある程度自由になるのなら、決算期を狙って契約するといいと思います